HOME 映像 随感録 活動予定 告知板 著書 掲載記録 技と術理 交遊録 リンク集 お問合せ Twitter メルマガ English

武術稽古研究会解散の御挨拶

 本日2003年10月31日をもって武術稽古研究会を解散いたします。

 1978年に創設以来25年間多くの方々のご好意に支えられ、今日まで歩んで参りましたが、今後私がより自由な立場から様々な分野の方々と交流したいということもあり、松聲館道場の主という一個人の立場に立つことに致しました。
 これからは、具体的にどのような活動を展開するかは全く分かりませんが、介護や日常の身体運動の見直しをされている方、ダンス・舞踏・音楽などの表現芸術の分野で私に関心を持たれている方々との交流も、今まで以上に行いたいと思っております。
 また、私自身が現在最も関心をもっております現在の科学としての手法から脱却した、新しい概念のもとに創成される学問を打ち出すことについては、そうした方向を模索されている志のある方々に協力したいという思いが強くなってきています。
 勿論、こうした活動を進展させるためには、現在の学問ではどうにも説明が上手くつかないという動きをハッキリと示さねばならず、そのためには今まで以上に私個人は武術の技の追求を行ないたいと思っております。そして、その追求の精神を枯渇させない為に私にとって不可欠な自然環境の保全(より自然な形での広葉樹林の保護育成等)にも関わっていきたいと思っております。
 従いまして、これからはの私の活動は、私個人が共感出来る、より納得のいく社会の実現に向けて努力されている方々のお役に立つようなことを中心にしていきたいと思っております。
 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

甲野善紀

 以上申しましたように、私が武術稽古研究会を名乗って講演等を行なうのは本日の朝日カルチャーセンター大阪での講座が最後となります。
 25年間、本当に多くの方々にお世話になりました。ここに心より御礼を申し上げます。
 11月1日からは、単に松聲館道場の主、"松聲館主"となります。肩書きは別につけませんが、どうしても必要という方には次のようなものがありますので御参考になさって下さい。
 「武術家」「武術研究者(家)」「身体技法研究者(家)」「身体操法研究者(家)」「身体運用法研究者(家)」「築術家」「武術を主とする日本の身体操法(技法)の研究者」等々です。
 その他、何か適当な名称があれば使わさせて頂くかもしれません。

このページの上へ戻る